考え方 — HTTP で結果を返せるものは、何でも売れる
マイクロペイメント API の本質はシンプルです。「リクエストされたら、結果を返す。返す前に、その場で代金をもらう」。 これだけ。x402(仕組みはこちら)を使うと、サーバーが402 Payment Required で「これは有料」と返し、買い手(多くは AI エージェント)が その場で支払うと結果が返ります。アカウント登録もカード番号もいりません。
だから「何を売るか」は、あなたが HTTP で返せる “結果” は何か? という問いに置き換わります。 データ・生成物・調査結果・処理・実物 ── 下のカテゴリーが、その答えのカタログです。
自分は何を売れる? — 持ち物から逆引き
左の「持っているもの」に心当たりがあれば、右の形で API 化できます。
ユースケース・カタログ
実在する x402 / MPP サービスを、売っている “結果” の種類でカテゴリー分けしました。各カードは「こういうものを持っているなら、こう売れる」の見本です。
⚠️ ここで挙げる例は、USDC で x402 / MPP 公開されているサービスです (多くは Base / Tempo、価格も USD 建て)。JPYC で売られているわけではありません。jp402 は、この成立済みのモデルを JPYC(Polygon)・円建てに広げる試みで、 下の AI×Web3週報 や mameta EC が 数少ない JPYC 建ての実例です。
Web を調べて、必要な情報だけ持ってくる。
検索・クロール・スクレイピングの仕組みを持っているなら、1 リクエストずつ売れる。
モデルで、画像・文章・音声・音楽を「作って」返す。
学習済みモデル・推論環境・独自プロンプトを持っているなら、1 生成ずつ売れる。
持っているデータを、叩かれた分だけ切り売りする。
リアルタイム情報・独自データベース・名寄せ済みデータを持っているなら、1 クエリずつ売れる。
計算資源・保管・ノードを、使った分だけ従量で。
サーバー・ストレージ・ブロックチェーンノードの余力があるなら、使用量で売れる。
記事・レポート・メディアを、1 本ずつ売る。
書ける・撮れる・まとめられるなら、ログイン不要のペイウォールで 1 本ごとに売れる。
現実世界に「1 アクション」を起こして課金する。
送信・送付・架電などの実行手段を持っているなら、1 件ごとに売れる。
人や別の AI に、成果報酬で仕事を発注する場を作る。
人手・専門家・別エージェントを束ねられるなら、タスク単位で仲介・販売できる。
実物・チケットを、AI エージェントに直接売る。
在庫・商品・席を持っているなら、agent が自律購入できる導線で売れる。
※ 掲載サービス・価格は x402 / MPP エコシステム(mpp.dev ・ x402scan)の実在事例から引用。 これらは USDC で公開されているもので(決済レールは Base / Tempo 等、価格は出典どおり USD 建て)、JPYC 建てではありません。jp402 は、この成立済みのユースケース群を JPYC(Polygon)・円建てに持ち込むディスカバリー層です。
では、どう始めるか — 3 ステップ
- ① 売りたい “結果” を HTTP で返すエンドポイントを用意する — すでに API やコンテンツがあるなら、そのままで構いません。
- ② 有料の操作で 402 を返すようにする — 「いくら・どのアドレス(payTo)へ・どの通貨で」を 402 で提示します。 JPYC(Polygon)建てなら、買い手はガス不要の署名で支払えます。 チェーン処理を自前で実装したくなければ、JPYC 専用 facilitator yen402 に署名検証・決済を任せられます(下の「実際に試す」参照)。
- ③ jp402-registry に 1 行 PR で載る — 自分のドメインに
/openapi.json(有料 op にx-payment-info/x-jp402)を置いて URL を出すだけ。AI エージェントから発見されます。
実際に試す — JPYC で動く現場
上のカタログは USDC 中心の x402/MPP 事例でしたが、JPYC で「買う通貨を手に入れる → 売り場を見る → エージェントに買わせる」、 そして自分が売り手として 402 を返すまで、実際に触れる場所を挙げます。
日本円ステーブルコイン JPYC の発行・償還プラットフォーム。銀行振込で JPYC を入手でき(最低 ¥3,000)、日本円への償還もここから。x402 で支払う JPYC は、まずここで手に入れます。
JPYC × x402 で実物(米・食品など)を売る独立系 EC(mameta_zk 運営・約 26 店舗)。AI エージェントが JPYC で実際に購入できる、数少ない “現場”。本ページの物販カテゴリーの実例そのものです。※ JPYC 公式ではない有志プロジェクト。
自然言語で命じると JPYC / USDC を自律決済する AI エージェント決済 CLI。「JPYC で米 5kg 買って」で、意図解析 → 商品マッチ → 決済署名 → 注文完了まで実行。x402 + MPP 対応・ローカル鍵。インストールは npm i -g @komlock_lab/kova。
jp402 と同じ作者(kakedashi3)が用意する、JPYC(Polygon)専用の x402 facilitator。自分の API/コンテンツで 402 を返すとき、チェーン処理を自前実装せず署名検証・JPYC 決済をこの facilitator に任せられる。x402 標準準拠で x402-fetch 等の既存 SDK がそのまま使え、API キーを発行して 402 を返すだけで JPYC 課金を開始。ダッシュボードで着金・取引を可視化。Polygon mainnet 稼働中。
※ JPYC EX は JPYC 株式会社の公式サービス。JPYC EC(ec.jpyc-service.com)と kova は 独立した第三者プロジェクトです。yen402 は jp402 と同じ作者(kakedashi3)による姉妹プロジェクト(facilitator 層)で、 いずれも JPYC 株式会社による公式コンテンツではありません。